SNSのマナーについて考える
あまり書くネタがなかったのですが、自分自身の振り返りのためにも最近やたらと目につく標記について書いてみようと思います。ただ私の考えをつらつらと述べるだけになりそうですが…。
SNSは今や日常の一部となっており欠かせないものとなっている人も多いと思います。私の場合ツイッターが主です(ので以下ツイッターについてが主になります)が、ちょっとした思いや愚痴の投稿はもちろん情報収集や意見交換の場として重宝しています。
音楽についても例外でなく、例えば「最新機材レビュー」などの情報が手軽にリアルタイムで入手できますし、同じアーティスト好き同士が意気投合しスタジオに入ったり…と交流の場にもなっています。楽器屋さんなどと気軽に直接やりとりできるのもいいですよね。
さまざまな利点があるツイッターですが、最近よく目につくのがいわゆる『迷惑アカウント』です。
偏見かもしれませんが、これ、なぜかおじさんが多いんですよね。少なくとも私が目にしたのはおじさんばかりです。つまりは私にも素質があるわけです。おじさんに片足突っ込んでいますので。
普段から気を付けていないと、知らず知らずのうちに迷惑おじさんになっている可能性もあるわけです。そういうところで、明日は我が身の精神で振り返りの機会としてこの記事を書いている次第です。
まだ私は迷惑系になっていないという前提での執筆です。上から目線になったりするかもしれません。まあ暇つぶしの読み物程度のものです。気楽に読んでいただき、それぞれ振り返るきっかけになれば良しとしましょう。
では、さっそく整理していきましょうか。私自身がベーシストなので、だいたいベース関連の話です。
■楽器否定系
個人的にはこれが一番不快ですね。笑
要は「そんな楽器使ってるの?ありえないね!」ってタイプですね。
印象に残っているのは「本物の楽器がどうたら…」という話です。詳細は忘れましたが、新しい楽器を買おうとしている人に対する発言だったか。
例えば見ず知らずの他人に「お前の楽器は偽物だ!」と言われていい気になる人はいないでしょう。そもそも本物の楽器とは…???
その方としてはFenderが本物でSquireが偽物、という価値観でしょうか。100歩譲って言わんとすることはわからんでもないですが、Squireだって立派な「本物の楽器」です。
高い楽器を本物と言いたいのなら、じゃあエントリーモデルは楽器じゃないんですか?いやいや、立派な楽器です。
要は、オーナーさんが愛着持って使っている楽器であれば偽物なんてないですよね。1万円しない楽器でも特別な思い出があるかもしれませんし、信じられないような魔改造楽器でも立派な楽器です。他人が使っているものにケチ付けること自体が失礼な話です。
どうしても「俺の楽器のほうが凄いぜ!」みたいな心理が働くのかもしれません。そんなマウントは悪いものしか生み出さないので、今すぐやめましょうね…。
■エフェクター否定系
これも詳細は忘れましたが、記事用のメモに残っていたのであったんだと思います。
ベーシストにとってエフェクターは宗教みたいなもので、いろんな宗派の方がわんさかおられます。当然争いも起こるわけで…って、なんでいちいち争うんですか。仲良くやったらいいじゃないですか。同じベーシスト同士で不思議です。
アン直型ベーシストがいれば要塞型ベーシストもいるわけです。なんでもそうですが、自分の価値観とズレてるからって他人の価値観を「間違っている」と捉えて無理やり路線変更させようとするからおかしなことになると思うんです。
私はどちらかというと要塞型、とりわけ歪みエフェクター大好き型です。何個も大量に並べても大した意味はなく、音作りが難しくなったり音痩せしたりデメリットがあるのもわかってるんですよ。とやかく言われる筋合いはない、エフェクターが好きなだけですから。見てくださいよこのきれいなイルミネーション(見出し用のいい画像がなかったので無理やりねじ込みました。本題とは関係ありません。)。
■アドバイス系
練習動画を挙げた際に、求めてもいないのにあれこれアドバイスをしちゃうタイプです。これは「演奏を楽しむ」というところをぶち壊す極めて悪質なものです。
言い方次第なところもあるんですが、基本的にアドバイスを求めていないツイートにアドバイスを送るのはNGで、不快に思われる可能性が高いと思います。演奏が上手くいかずにアドバイスを求めている場合はその旨ツイートに記載されているはずで、それ以外は練習成果を投稿することでモチベーションを上げたり記録用にしていたりするわけです。
演奏が拙いことは投稿者もよくわかっていることがほとんどでしょう。楽しい楽器ライフに水を差さないようにしたいものです。
■こだわり系
これはかなり特殊な例で、ある単語に異常なこだわりをするタイプです。
これまでのジャンルも含めて有名な迷惑アカウントがいくつか存在しており、中でもこのタイプは広く誰にでも被災の危険性があります。というのも、その方がこだわりを見せている単語をツイートしてしまうと検索で引っかかってしまうからですね。実際私のフォロワーさんにも被害者がちらほらとおられます。
先述のタイプはわりと無意識にやってしまうことがあってもおかしくないですが、このタイプはある部分に病的に執着している状態ですので、かなり特殊なタイプでしょう。正直自分がこのタイプの迷惑おじさんに成り果てる気は一切しないんですが、一応気をつけたいと思います。
■破壊系
これはSNSのマナーではないですが、いわゆるバカッターの類ですね。
最近なぜか「スタジオの機材を破壊し、それをツイートしたところ炎上」というのをよく見かけます。こうした時代ですから、目につきやすくなったのかもしれません。これはもうシンプルに器物損壊、犯罪ですよね。
「これが俺のロックだ」とかなんとか…迷惑でしかないです。
「昔はそれが普通だった」とかなんとか…時代遅れです。
古き良き風習であれば一つの価値観として否定はしませんが、悪しき風習であれば淘汰されるべきです。
この書き方では誤解がありそうなので補足しますが、破壊パフォーマンス自体を否定するわけでなく「やるならちゃんとやれ」というところが大方の意見だと思います。自分の機材で、事前にスタジオ等と調整してパフォーマンスすればいいんですけどね。
ざっと書きなぐりましましたが、すべてに共通しているのは「相手の立場になって考えてみる」ことが大切だということでしょう。
いろんな人がいるのは仕方ないのですが、SNSを通じて音楽ライフを少しでも充実した楽しいものにしたいのはみんな同じだと思います。反射的に投稿するのでなく、一度読み返して相手を不快にさせない内容かどうか意識するのが大切かなと思います。
あとは必要以上に関わりすぎないというところでしょうか。そうした迷惑アカウントに(当事者以外も含め)反論しているうちに逆に暴論を吹っかけている、というのも見かけるのが実際のところです。変な人には関わらない、が一番ではないでしょうか。
薄い内容になりましたが、自分自身を振り返るいい機会になれば幸いです。